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2種類の防音カーテン(遮音・吸音)とそれぞれの効果について
カーテンには、機能別に「遮光カーテン」、「防炎カーテン」など様々な種類がありますが、その中の1つ「防音カーテン」も、機能重視でカーテンを選ぶ方に人気です。
そこで今回は、防音カーテンの種類や、それぞれ少しだけ違う防音の効果について、お話したいと思います。
防音カーテンには「遮音」と「吸音」タイプの2種類ある
防音カーテンと1口に言っても、大きく2種類に分けられます。
一般的に「防音カーテン」と呼称されているものは、遮音効果の高い「遮音カーテン」を指すことが多いです。
すなわち、防音カーテンと遮音カーテンは、ほぼ同義ということになります。
もう一方の種類が、音を吸収する効果の高い「吸音カーテン」です。
遮音カーテンは、カーテンの裏に樹脂コーティングが施されたカーテン
防音カーテン、あるいは遮音カーテンは、カーテンの裏(室内に向いている面が表だとすると、室外に向いている面が裏)に、特殊な樹脂コーティング加工が施された、機能的カーテンのことです。
アクリル樹脂やフッ素ウレタン樹脂などが、カーテンの裏面にコーティングされていることで、室内外の音を遮ることができます。
この樹脂コーティングがなされていることで、遮光効果にもつながっています。
遮音カーテン・防音カーテンの価格帯は、カーテンのメーカーによってもちろん差はありますが、2000×2000mmの窓に取り付けると仮定した場合、5万円前後といったところでしょうか。
通常のドレープカーテンと比べると、1~2万円程度高いです。
吸音カーテンは、カーテンの表の起毛が音を吸収するカーテン
吸音カーテンも、音を外に漏らさないという効果の面では、防音・遮音カーテンと同じだと言えますが、その”音を漏らさない仕組み”が違います。
吸音カーテンには、ベルベットのようなゆったりと起毛している生地が使用されていて、この柔らかい面に、室内から発する音が吸収されます。
生地が高級である分、値段も割高であることが多く、2000×2000の掃き出し窓に取り付けると仮定すると、6~7万円の予算で考えておくのがいいと思います。
防音カーテン・遮音カーテンの効果とおすすめユーザー
先述しましたが、防音カーテンや遮音カーテンは、カーテンに施された樹脂のコーティングが、室内外の音を遮るという効果があります。
そのため、ピアノやギターなど、楽器が好きで部屋の中で練習したいので、ご近所に迷惑がかからないように、外に漏れる音を最小限にとどめたい人。
あるいは電車の通過音や、車のエンジン音など、外から入ってくる騒音を抑えて、快適に過ごしたいという人に向いた機能的カーテンと言えます。
樹脂コーティングをしている都合上、自宅や店舗でのクリーニングが行えない(ウォッシャブルではない)ので、選ぶときには、その点の注意が必要です。
吸音カーテンの効果とおすすめユーザー
吸音カーテンは、室内側に起毛しているので、室内の音を吸音して、外に漏らさない効果の方がメインです。
吸音カーテンは、音を反響させず、そのまま吸収してくれます。
ですから、いわゆる”スピーカー好き”で、「映画や音楽の鑑賞時に、できるだけ良い音で聞きたい!」という人には、音をはね返さない吸音カーテンがオススメです。
もちろん、メーカーが取り扱う「防音カーテン」「遮音カーテン」「吸音カーテン」によって、機能や特長には違いがあるかと思います。
ですが、基本的な防音効果に関する部分は、「音を遮っているのか」「音を吸収しているのか」の違いにあり、誰がどんな目的でその部屋を使うのかによって、選び分けるといいかと思います。
「どんな防音カーテンを取り付ければいいのか分からない」とお悩みの場合は、お気軽にオーダーカーテンの専門店のメリーカーテンまでご相談ください。
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