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ポリエステルカーテンの人気が高い理由とその特徴
私たちの生活に欠かせないカーテンは、様々な素材を使って作られています。
耐久性や遮光性など、機能性重視のカーテンを作ることができる「化学繊維」、そしてナチュラルな見た目や軽い肌触りを重視した「自然素材」、そしてレーヨンなどの「再生繊維」などがあります。
国内のカーテン生地で人気なのは化学繊維で、さらにその中でも主流なのが「ポリエステル素材(繊維)」のカーテンです。
今回は、そんなポリエステル素材のカーテンが人気を集めている理由と、ポリエステルカーテンのメリット・デメリット(特徴)を紹介します。
ポリエステル素材とは?
ポリエステル素材とは、石油・石炭・天然ガスなどを原料に作られた、化学合成繊維のこと。
日本のドレープカーテンおよび、レースカーテンの多くに、ポリエステルが使用されています。
ポリエステルは非常に扱いやすくて良い素材なのですが、海外においては、日本ほどポリエステルカーテンの人気が高いわけではありません。
特に北欧では、どちらかと言うと綿や麻など、自然素材のカーテンが好まれる傾向があります。
では何故、日本ではポリエステルのカーテンが群を抜いて人気なのでしょうか?
次の項目で、その理由を考察しました。
ポリエステルカーテンが好まれる理由は、日本の土地条件や気候にある
ポリエステル素材のカーテンが日本でよく選ばれるのは、日本独自の気候および土地条件があるからだと言われています。
まず日本は狭い国なので、家々が隣接している地域がとても多いです。
そのため、「遮光性の高いレースカーテンなどで、プライバシー保護をしたい」と望まれる方が多くいらっしゃいます。
遮光性の高いカーテンは化学繊維、特にポリエステルによって作られます。
また、言うまでもないかも知れませんが、日本には”四季”があります。
- 乾燥した季節
- 結露ができる季節
- ジメジメした日が続く季節
- 紫外線が強い季節
- 熱い直射日光が射し込む季節 …etc
このように、日本は気温や湿度の差が激しく、空調を稼働する日も多いため、劣化に強く長持ちする生地でできたカーテン、すなわちポリエステル素材のカーテンが適します。
つまり海外の家のカーテンと比較して、日本の家のカーテンは機能性を重視される傾向があるため、遮光・遮熱・防音など、様々な機能を持たせやすいポリエステル素材のカーテンの人気が、おのずと高まるのです。
カーテンの様々な機能が気になる方は、以下リンクをご参照ください。
⇒ カーテンの防音・吸音機能について
※それぞれ、別ページが開きます。
ポリエステル素材カーテンのメリット
- 選択肢が豊富
- 劣化しにくく長持ちする
- 物によっては光沢が出る
- 摩耗に強い
- 手触りが良い
- 細菌が繁殖しにくい
- 薬品に強い
- 遮熱や遮光などの機能を持たせやすい
- 洗濯しやすい …etc
ポリエステル素材のカーテンには、上記のようにたくさんのメリットがあります。
以下では、「細菌が繁殖しにくい」こと、「洗濯しやすい」ことについて、もう少し詳しく説明しました。
細菌の繁殖や虫害が少なく、カビなどアレルゲンの発生を抑えられる
カビ菌が繁殖するとカーテンは黒ずんでしまいますし(特にレースカーテンでは深刻な問題)、ダニなどの繁殖は当然ながら衛生上・健康上よくありません。
ポリエステル素材のカーテンなら、こうした細菌の繁殖やダニなどの虫害を、比較的抑えることができるのです。。
ウォッシャブル加工ができシワになりにくく、しかも早く乾く
ポリエステル素材のカーテンは、ウォッシャブル加工が容易です。
しかも繊維そのものに、シワになりにくく乾くのも早いという特性があります。
お手入れのしやすさという観点では、ポリエステル素材のカーテンはとても優れていると言ってもいいでしょう。
⇒ カーテンの洗濯・お手入れについて詳しく知りたい方はコチラ
※「カーテンの洗濯方法と干し方」のコラムにリンクしています。
ポリエステル素材カーテンのデメリット
- 静電気を帯びやすい
- 化学繊維の中では値段が高い
- 物によっては毛玉ができやすい
- 吸湿性が悪い …etc
ポリエステル素材のカーテンには、数多くのメリットがある一方、わずかながらメリットも存在します。
以下では、「静電気を帯びやすい」ことと、「化学繊維の中では値段が高い」ことについて、もう少し詳しく説明しました。
静電気を帯びやすく、ホコリを吸着させてしまう
ポリエステル素材のカーテンの弱点に、静電気を帯びやすいことがよく挙げられます。
静電気を帯びたカーテンは、部屋に漂うホコリを吸着してしまうのです。
ホコリが長い間くっつき、汚れとして繊維に定着してしまった場合、普通のお洗濯では汚れを落とすことが難しくなります。
ポリエステルのカーテンの場合、ホコリが汚れとして定着する前に、こまめにホコリ取りを行うことが必要なのです。
⇒ カーテンのホコリを掃除する方法を知りたい方はコチラ
※「カーテンに付いたホコリを掃除する3つの方法」のコラムにリンクしています。
化学繊維の中では値段が高めだが、天然素材よりは安い
どれほどの機能を兼ね備えているかによりますが、ポリエステル素材のカーテンは、他の化学繊維と比較して品質が良いぶん、値段も高い傾向があります。
ただ綿や麻など、天然素材100%のカーテンと比較した場合は、ポリエステル素材のカーテンのほうが安い傾向にあります。
⇒ 綿(コットン)素材のカーテンの特徴を詳しく知りたい方はコチラ
※「コットン100%(綿)のカーテンのいいトコロとお手入れの注意点」のコラムにリンクしています。
まとめ
- ポリエステル素材のカーテンが人気なのは、日本独自の土地条件や気候が少し関係する
- カーテンの機能性を重視する方に、ポリエステル素材のカーテンが人気
以上、ポリエステル素材のカーテンが高い人気を保っている理由(背景)や、ポリエステルという素材が持つメリットとデメリットについて、まとめました。
既製品はもちろん、ポリエステル素材を選んでオーダーカーテンを作れば、長持ちする良い物に仕上がるのではないでしょうか。
大阪のオーダーカーテンのことならメリーカーテンにお任せください。
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