|
【豆知識】海外ではカーテンしない国が意外と多い!フランスやオランダと日本の違いとは?
「海外っぽい雰囲気をカーテンで演出したい!」
……といった希望は、インテリアが好きな人にとても多いものです。アジア風や北欧風のウィンドウトリートメントは、非常に人気があります。
しかし実は、海外には(日本ほど当たり前には)カーテンをしない国があることをご存知ですか?
今回の記事は、ちょっとした豆知識。
フランスやオランダなどに代表される”海外のカーテンしない国”と、”基本はすべての窓にカーテンをする日本”にどんな違いがあるのか、注目してみたいと思います。
海外の”カーテンをしない国々”とその理由
それぞれの国の気候や住まいの構造、文化など、カーテンをしない理由には様々あります。
以下、その例を少しですが挙げてみましょう。
- フランス
- アメリカ
- オランダ
フランス・パリのアパルトマンの窓辺には、鎧戸(よろいど)がある
フランス・パリで庶民が生活を送るアパルトマン。
パリのアパルトマンの生活では、カーテンを設置してはいても閉め切ることは少ないといわれています。
その理由は、昔からあるアパルトマンの窓辺には、遮光や遮音を目的とする鎧戸(よろいど)が付いていることが多いからです。
こうして鎧戸を閉めてしまえば、カーテンを閉める必要はありません。
アメリカ・ニューヨークでは、「インテリア(部屋)は見えてもいい」という考え方が多い
ニューヨークなど、アメリカの都市部でもカーテンを閉めないことは珍しくありません。
ニューヨークの高層アパートに住む人たちのなかには、インテリアに凝っている人が多くて、“隠すものではなく見えてもいいもの”と捉えています。
そのため、目隠しのためにカーテンを閉めることはあまりしないのです。
また、高層アパートから見えるニューヨークの夜景は綺麗なため、「カーテンで隠すのはもったいない」という人も多いそう。
お洒落なニューヨーカーには、カーテンよりも見た目がスッキリしている、ブラインドのほうが人気です。
【関連コラム】
⇒ ブラインドの種類別 | お部屋への取り付けイメージと特長
オランダでは、干渉をしない国民性&プロテスタントの美徳からカーテンをしめない
ヨーロッパ圏では、オランダが”カーテンをしない国”としてかなり有名です。
カーテンをしないで暮らす家の、通りに面した大きな窓はよく磨かれて常にピカピカ。そしてそこから、それぞれの生活が丸見えになっていることに、海外からの訪問者は驚くようです。
オランダの家々でカーテンをしない理由には、諸説あります。
例えば、オランダの国民性として、「他人に干渉しないし、自分たちもどう思われているか気にしない⇒カーテンで隠さない」という説。
また、プロテスタント(キリスト教の一派)が多いオランダ。プロテスタントの美徳である”清貧”や”清廉”を重んじる意識から、カーテンを閉めずに家の中を”開けっ広げ”にしているという説も有力です。
ちなみにオランダには、元々カーテンレールがついていない家も多いため、日本から移住してオランダに暮らす人のなかには、窓にラミネートシートを貼るなどして人目の対策をしている人もいます。
日本にカーテン文化が根強い3つの理由
さてここで、話を日本の暮らしに戻しましょう。
現代の日本(特に都会)の暮らしでは、カーテンは非常に身近なもので、「窓にカーテンをつけるのは当たり前」という考えの人も多いはず。
ではなぜこれほどまでに、日本の暮らしではカーテンが当たり前なのでしょうか?
以下、考えられる理由を3つほどピックアップしてみました。
- 家の中を他人に見られるのは恥ずかしく不安だから
- 土地が狭く住宅が密集しており、プライバシーを守る必要があるから
- 夏の暑さと冬の寒さ、両方が厳しいため
【1】家の中を他人に見られるのは恥ずかしく不安だから
「他人のことを気にしないし、他人からどう見られるかも気にしない」という、海外のカーテンをしない国の人々と比較して、日本の人々は「他人に見られると恥ずかしい(不安だ)」という気持ちが強い傾向があります。
そのため、目隠し代わりのカーテンが欠かせない存在になっていったのでしょう。
【2】土地が狭く住宅が密集しており、プライバシーを守る必要があるから
日本は、土地の狭い国です。そのうえさらに、昭和以降は集合住宅が増え、人口の多い地域では住宅が密集することになりました。
隣近所の付き合いは希薄になり、それよりも隣近所に誰がいるか分からないという不安のため、カーテンを閉める暮らしが当たり前になったものと思われます。
【3】夏の暑さと冬の寒さ、両方が厳しいため
もしも日本が1年中暑い国であれば、カーテンをつけない暮らしが快適かもしれません。
逆に1年中寒い国であれば、それこそフランスのアパルトマンのように鎧戸をつけて、防寒に努めたかもしれません。
しかし実際のところ、日本には四季があります。夏は暑くジメジメ、冬は寒く乾燥した気候です。
カーテンと室内の冷房・暖房器具を駆使して、その季節ごとに部屋の温度や湿度を快適に保つ必要があります。
カーテンを選ぶときデザインや素材を重視する海外と比べ、日本では機能性(遮光・遮熱・防音など)を重視することが多いのも、日本の四季が関係しているものと思われます。
【関連コラム】
まとめ
以上、海外と日本のカーテン文化の違いについて、お話しました。
「カーテンをする国である日本は、カーテンをしない国と比べてカーテンの機能性を重視する」ことを先述しましたが、北欧風インテリアの流行が手伝い、デザインや素材にこだわる人も増えてきています。
カーテンについて、「目隠しや温度・湿度調整のために付けるのが当たり前」という考え方がガラリと変わる日も、そう遠くはないのかもしれませんね!
⇒ オーダーカーテンの取り付けなら大阪の『メリーカーテン』にお任せください!
⇒ お部屋をイメージチェンジ!リフォームメニューはコチラから。
|