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遮光カーテンの洗い方|普通のカーテンとの洗い方の違いは?洗うより買い換えたほうがいいのは?
遮光カーテンを初めて洗う時、「普通のカーテンと同じ洗い方で大丈夫かな?」と心配になる人が多いようです。
遮光カーテンの生地はデリケートなので丁寧に扱う必要はありますが、洗い方に特別なところはほぼありません。ただ、洗う前と洗った後(干す時)には、工夫するとよいことはあります。
今回は、大阪のオーダーカーテン専門店『メリーカーテン』が、遮光カーテンと普通のカーテンの洗濯の違いに触れつつ、遮光カーテンの洗い方を初心者向けに解説していきます。
記事の後半では、買い換えたほうがいい遮光カーテンについても取り上げます。
「遮光カーテンの洗濯」と「普通のカーテンの洗濯」の違い
- 生地の裏に合成樹脂がラミネート加工されている
- 黒糸が生地に織り込まれている
- アルミ粉末がパックコーティングされている
- 裏地がついている
上記が、遮光カーテンならではの生地の特徴です。
これを踏まえると普通のカーテンと比べて、遮光カーテンの洗い方には以下のような違いがあるといえます。
遮光カーテンの樹脂コーティングが剥がれないように注意が必要
合成樹脂が裏地にコーティングされている(裏地の手触りがツルツルしている)遮光カーテンの場合、洗濯で剥がれないように注意が必要です。
具体的には、おしゃれ着用の中性洗剤を用いる、脱水時間は短くする(約1分)といった工夫ができるとよいです。
樹脂コーティングが剥がれると洗濯槽が汚れたり、カーテンの遮光性能が低下してしまいます。
遮光カーテンは大きく重たいことが多い!取り外す時や干す時に気を付ける
遮光カーテンは寝室の掃き出し窓など、大きなサイズの窓に取り付けることが多いです。
これに加えて、裏地やコーティングなどの遮光用の加工がされているため、普通のカーテンよりも重たいことが多いでしょう。
遮光カーテンを取り外す時や干す時に、カーテンの大きさや重さに体のバランスをもっていかれて、足元がふらつくおそれがあるので注意が必要です。
特に、脚立や踏み台を使用する場合は十分に足元・頭上に気を付けましょう。
遮光カーテンを洗う前にやっておくべきこと
- 遮光カーテンの洗濯表示を確認する
- 遮光カーテンのホコリを取る
- 遮光カーテンの目立つ汚れに洗剤をかけておく
- 遮光カーテンのカビにスプレーや漂白剤をかけておく
上記は、遮光カーテンを洗う前にやっておくべきことです。
以下で、それぞれを簡単に解説していきましょう。
【1】遮光カーテンの洗濯表示を確認する
普通のカーテンを洗う時と同様に、まずは洗濯表示を確認します。
オケのマークにバツがついていなければ、「水洗い可能」ということになります。
そしてオケのマークと一緒に、数字の表記があれば「洗濯機で水洗い可能」で、手のマークがあれば「手洗い可能」ということになります。
カーテンに限りませんが、洗濯表示に従って洗濯をすることは、生地の品質を守るために非常に重要です。
【2】遮光カーテンのホコリを取る
洗濯をする前に、遮光カーテンに付いたホコリは、ハンディモップなどで取り除いておくとよいです。
洗濯槽にホコリが入ったり、洗濯ネットにホコリが絡んだりすることを防いで、1回の洗濯でカーテンがより綺麗に・清潔になるからです。
特に、カーテンの上部(カーテンレールの近く)は、たくさんホコリが溜まっています。しっかり払ってから、洗濯をしましょう。
【3】遮光カーテンの目立つ汚れに洗剤をかけておく
遮光カーテンに目立つ汚れがある場合、あらかじめ汚れの部分に洗剤の原液をかけて置いておくことで、汚れが落ちやすくなります。
ただし、遮光カーテンの生地にはデリケートなものが多いです。洗剤によっては生地が変色・色落ちしてしまう可能性があるので、事前にカーテンの目立たない部分(ヒダや裾の折り返しなど)で試してみるとよいでしょう。
【4】遮光カーテンのカビにスプレーや漂白剤をかけておく
遮光カーテンにカビが生えている場合は、あらかじめ布地用のカビ取りスプレーを吹きかけるか、漂白剤を綿棒などで塗って置いておくと、洗濯時にカビが落ちやすくなります。
ただしスプレーや漂白剤の使用には注意が必要で、カーテンによっては色や柄が抜けてしまうリスクがあります。
カーテンの目立たない部分でパッチテストをしてから、使用しましょう。
《関連コラム》
⇒ カーテンのカビの楽ちん・簡単な取り方|スプレーや浸け置きで落とす
【洗濯機の場合】遮光カーテンの洗い方
- カーテンフックを取り外す
- 遮光カーテンを折りたたんで洗濯ネットに入れる
- 「手洗いコース」などで洗濯スタート
- 1分ほど脱水する
- 脱水が終わったら、すぐ洗濯機から取り出して干す
以下では、洗濯機で遮光カーテンを洗う場合の洗い方を解説します。
洗濯機で洗えるかどうかは、先述したようにカーテンに縫い付けられている「洗濯表示」で確認してください。
【1】カーテンフックを取り外す
遮光カーテンに付いているカーテンフックを、すべて取り外しましょう。
カーテンフックが付いたままだと、生地に引っ掛かり破れてしまうおそれがあるため、残さず外します。
【2】遮光カーテンを折りたたんで洗濯ネットに入れる
まずは遮光カーテンをヒダどおりに折りたたんで、細長い長方形を作ります。
その長方形を縦に2つ折り、もしくは4つ折りにして洗濯ネットに入れます。
【3】「手洗いコース」などで洗濯スタート
遮光カーテンが入った洗濯ネットを洗濯機の中に入れて、「手洗いコース」「弱水流コース」などソフトなコースで洗濯をスタートさせます。
洗剤は中性洗剤、できればおしゃれ着用を使用しましょう。柔軟剤は好きなものを使ってOKです。
【4】1分ほど脱水する
30秒から1分、長くても2分ほど、遮光カーテンを脱水します。脱水時間が設定できない場合は、スマホのタイマーなどで計って途中で取り出しましょう。
これ以上長く脱水をすると、遮光カーテンのコーティングや生地自体が傷んでしまうおそれがあります。
遮光カーテンの生地は熱や衝撃に弱く、縮むおそれがあるので、乾燥機や洗濯機の「乾燥モード」は使わないでください。
【5】脱水が終わったら、すぐ洗濯機から取り出して干す
ニオイやシワを防ぐために、脱水が終わったらすぐに遮光カーテンを洗濯機から取り出して干します。
遮光カーテンの干し方については、次に手洗いでの洗い方を解説した後に、解説します。
【手洗いの場合】遮光カーテンの洗い方
- カーテンフックを取り外す
- 洗濯液を作る
- 遮光カーテンをヒダにそって屏風だたみにする
- 浴槽・タライの大きさに合わせて折る
- 準備した洗濯液に10分ほど浸け置きする
- 遮光カーテンを押し洗いする
- 水を流し、再度水を入れてすすぐ
- 水を抜き、上から押して遮光カーテンを絞る
- 水気を絞り終えたら、すぐに浴槽から取り出して干す
以下では、手洗いで遮光カーテンを洗う場合の洗い方を解説します。
手洗いできるかどうかは、先述したようにカーテンに縫い付けられている「洗濯表示」を見て確認しましょう。
「洗濯機でも洗えるけど、シワが気になるから手洗いで洗おう」という人も、以下の洗い方を参考にしてください。
【1】カーテンフックを取り外す
洗濯機で遮光カーテンを洗う場合と同様です。カーテンの生地に付いているカーテンフックを、すべて取り外しましょう。
【2】洗濯液を作る
浴槽や大きなタライなどに、遮光カーテンが浸かるくらい(浴槽であれば底から10cm程度)のぬるま湯を張ります。
そして、洗濯1回分の洗剤を入れて混ぜます。
【3】遮光カーテンをヒダにそって屏風たたみにする
シワになることを防ぐため、遮光カーテンはヒダにそって屏風たたみにします。
汚れが目立つ面がなるべく表にくるように折ると、汚れは落ちやすいです。
【4】浴槽・タライの大きさに合わせて折る
綺麗に屏風たたみができたら、遮光カーテンを浴槽・タライの大きさに合わせて折ります。
カーテンは裾のほうが汚れやすいので、裾を手前側に折ることがオススメです。
【5】準備した洗濯液に10分ほど浸け置きする
浴槽の中の洗濯液に、折りたたんだ遮光カーテンを10分ほど浸けます。
【6】遮光カーテンを押し洗いする
遮光カーテンを上から押して、汚れを洗濯液の中に溶かし出します。
ちなみに、カーテンがシワになるため、ゴシゴシと揉み洗いをしてはいけません。
【7】水を流し、再度水を入れてすすぐ
遮光カーテンの汚れがしっかり溶け出たら、水を流します。
そしてまた水を入れ、カーテンを押して泡を出します。”すすぎ”の段階です。
カーテンから泡が出なくなるまで、この工程は2~3回繰り返しましょう。
【8】水を抜き、上から押して遮光カーテンを絞る
最後の水を流したら、カーテンを上から押して絞ります。”脱水”の段階です。
脱水だけ洗濯機で行う方法もありますが、押し絞りのほうが遮光カーテンにはやさしいです。
【9】水気を絞り終えたら、すぐに浴槽から取り出して干す
遮光カーテンの水気を絞り終えたら、ニオイやシワを防ぐために、すぐに浴槽・タライから取り出して干します。
遮光カーテンの干し方については、次の項目で説明しましょう。
遮光カーテンの干し方
洗濯機や浴槽から取り出した遮光カーテンは濡れたまま、カーテンフックを付け直して、カーテンレールに吊るします。そのまま自然乾燥させましょう。
遮光カーテンが樹脂コーティングタイプの場合、コーティング面の水分は乾いたタオルなどで拭き取るとよいです。
また、下方向へ伸ばすイメージで生地を手で軽くたたいて整えると、綺麗なヒダが作りやすいです。
カーテンの裾からポタポタ水滴が落ちることが気になる場合、タオルや新聞紙などを下に敷いて床をガードするとよいでしょう。
遮光カーテンは普通のカーテンよりも乾きにくいことに注意!
遮光カーテンは大きく分厚いことが多く、普通のカーテンよりも乾きにくいです。
カーテンの乾燥に時間がかかると、生乾き臭が発生してしまいます。天気がよければ窓を開け放して通気性をよくすることが、遮光カーテンを早く乾かすためのポイントです。
買い換えたほうがいい遮光カーテン
遮光カーテンの状態によっては、洗うよりも買い換えたほうがいいケースがあります。
1つは、遮光カーテンを5年以上使用している場合です。長く使い過ぎた遮光カーテンは、遮光性能が落ちている可能性が高いです。
洗濯で見た目が綺麗になっても、遮光性能は戻らないため、買い換えたほうがいいでしょう。
また、遮光カーテンの樹脂コーティングが剥がれかけていたりベタついている場合も、買い換えるほうがいいかもしれません。
劣化したコーティングは洗濯によってさらに剝がれやすく、仮に洗濯機で洗うとすると洗濯槽がコーティング剤まみれになってしまいます。
まとめ
以上、遮光カーテンの洗い方を解説しました。
大きくて重たい遮光カーテンですが、基本的には普通のカーテンと同様に洗えることが、お分かりいただけたと思います。
カーテンの洗濯によるメリットは多く、見た目が綺麗になる・清潔になるといった効果があるので、年に1回は洗ってみましょう!
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