|
リネンカーテンとは?|リネンが気になる人にオススメの他素材も紹介
「リネンカーテンって聞いたことがあるけど、どんなカーテンなの?」
今回の記事では、オーダーカーテン専門店『メリーカーテン』が、リネンカーテンとは何なのか、しっかり解説いたします。
また、リネンカーテンが気になる人、あるいはリネンカーテンに似たカーテンが欲しい人にオススメの、他素材のカーテンについてもご紹介します。
リネンカーテンとは「亜麻(あま)」で作られたカーテンのこと
リネンカーテンの「リネン」とは、亜麻(あま)の茎を原料として作られた繊維のことです。亜麻は「フラックス」とも呼ばれます。
亜麻は、「麻ひも」や「麻袋」に使われている麻とは、種類が異なります。
他の種類の麻(ジュート・ヘンプなど)にある、ごわっとした硬さが、亜麻=リネンにはありません。
リネンは柔らかく肌触りが良いため、肌に直接触れる下着や、ベッドカバーなどにもよく使われます。
他の自然素材とも共通しますが、天然繊維ならではの優しい風合いと素朴な味わいが特徴的で、化学繊維にはない魅力があります。
リネンで織る布地には、「ネップ」と呼ばれる繊維の凸凹や隙間があります。
この「ネップ」のおかげで、リネンカーテンならではの味が醸し出されているわけです。
リネンカーテンにも、「リネン100%」のものと、「リネン混」のものがあります。
自然素材ならではの透け感に優れているのは「リネン100%」のほうで、静電気を帯びにくい(=ホコリが付きにくい)という特長も持ちます。
「自然素材は脆い?」というイメージを持たれている人も多いですが、リネンは比較的丈夫。
海外では100年以上も使われているリネンも珍しくないほどで、リネンカーテンを選べば、使い込むほどに増す風合いを長く楽しむことができるでしょう。
- シンプルなカーテンが欲しい人
- ナチュラルなインテリアに合うカーテンが欲しい人
- 長持ちする自然素材のカーテンが欲しい人
- 流行に左右されないカーテンが欲しい人
上記のような人に、リネンカーテンはオススメです。
リネンカーテンの11個のメリット
- 自然素材(天然素材)ならではの手触りが心地よい
- 丈夫で長持ちさせやすい
- 水濡れに強い
- 虫食いの心配が少ない
- 抗菌作用があり、清潔さを保ちやすい
- 汚れにくく、汚れても落としやすい
- 使えば使うほど風合いが増す
- 光を適度に取り込むことができる
- 吸水性と速乾性に優れている
- 通気性と保温性に優れている
- ナチュラルテイストのインテリアと相性が良い
リネンカーテンには、たくさんのメリットがあります。
それぞれのメリットについて、簡単に説明しましょう。
【1】自然素材(天然素材)ならではの手触りが心地よい
リネンカーテンの手触りは、やさしく柔らかで、サラリとしています。
先にも述べたように、リネンの麻は、麻袋や麻ひもにイメージされるような、チクチクした手触りではありません。
カーテンはほぼ毎日開け閉めするもの。だからこそ、カーテンの手触りの心地よさは、生活のクオリティを上げる意外な要素だといえます。
【2】丈夫で長持ちさせやすい
リネンカーテンは、丈夫で長持ちしやすい素材です。
自然素材のなかでは特に耐久性が高く、コットンカーテンの約2倍は頑丈だといわれています。
【3】水濡れに強い
リネンカーテンの特性として、水濡れに強いことが挙げられます。
リネンは水に濡れると、強度が約60%高くなるといわれています。
もちろん、自然素材なのである程度はデリケートに取り扱う必要はあるものの、洗濯をしても多少の摩擦では傷みにくいです。
【4】虫食いの心配が少ない
リネンは、「セルロース系」と呼ばれる繊維です。セルロースとは、リネンのような植物繊維に含まれる基本的物質で、炭水化物(ブドウ糖・果糖などから構成される物の総称)のことです。
そう聞くと、「逆に虫が食べるのではないか?」と思われがちですが、簡単にいうと、植物は(自分が食べられないように)動物が消化できない形でセルロースを生み出しました。
食べても栄養にできないため虫からは忌避され、結果としてカーテンの虫食いを防ぐことができるのです。
【5】抗菌作用があり、清潔さを保ちやすい
リネンの繊維には、「ペクチン」と呼ばれる、抗菌作用が期待できる成分が含まれています。
カーテンの繊維そのものに、雑菌の繁殖を抑える効果があるということです。カーテンを清潔に保つことができます。
パンの保存袋にリネンが使われる文化があるのは、この抗菌作用があるからです。
【6】汚れにくく、汚れても落としやすい
先述した「ペクチン」は、繊維と繊維の間をノリのように繋ぎ、繊維の表面をコーティングしています。
よって、汚れが繊維に染み込みにくく、汚れても比較的落としやすいという特性を持ちます。
【7】使えば使うほど風合いが増す
リネンカーテン含め、自然素材のカーテンは長く使えば使うほど、独特の風合いが増します。
一般的なカーテンは長く使うと生地がへたり、くたびれた印象を与えるようになってしまいますが、リネンカーテンの場合は、くたびれているというより「こなれている」印象を与えるようになります。
革の製品などと同じように、愛用すればするほど暮らしに馴染むようになる、リネンカーテンはそんなアイテムです。
【8】光を適度に取り込むことができる
リネンカーテンには、自然素材ならではの透け感があります。
適度に光を取り込むので、カーテンを閉めて室内にいても、自然で心地よい明るさを楽しめます。
逆に、「光が入り過ぎると気になる」という人は、リネンカーテンの内側に、遮光性の高いレースカーテンを付けたり、ブラインドとコーディネートするとよいでしょう。
【9】吸水性と速乾性に優れている
リネンカーテンは、吸水性および速乾性に優れています。湿気の多い日本にピッタリだといえそうです。
リネンの吸水性はコットンの約4倍、リネンの速乾性はコットンの約2倍。湿気をまとっても渇きが早いので、カビが生えにくいです。
梅雨のジメジメした時期、結露が発生する冬の時期などに、リネンカーテンの優れた吸水性・速乾性を実感できることでしょう。
ウォッシャブル(自宅洗濯が可能)のリネンカーテンなら、洗った後にすぐ乾くので、洗い替えのカーテンを準備する必要はありません。
【10】通気性と保温性に優れている
リネンカーテンは、通気性および保温性に優れています。
特に夏は、通気性がよいため涼しく過ごせるでしょう。
また、「リネンカーテンで保温できるイメージが全然ない!」かもしれませんが、リネンの繊維に含まれる「空洞」は、空気の層のようになって、寒い空気を中に入れなかったり、暖かい空気を逃がさなかったりします。
【11】ナチュラルテイストのインテリアと相性が良い
商品画像を見れば分かりやすいですが、リネンカーテンは基本的にシンプルな見た目で、その風合いからナチュラルテイストのインテリアととても相性が良いです。
流行に左右されないナチュラルテイストのインテリアを好む人に、リネンカーテンはピッタリです。
リネンカーテンが気になる人にオススメの他素材のカーテン
ここまで、リネンカーテンのメリットをお伝えしましたが、「必ずしもリネンカーテンでなくてもいい」という人も多いはずです。
そこでここからは、リネンカーテンに興味がある人にオススメできる、他の素材のカーテンを紹介します。
- ナチュラルな印象のカーテンならOK
- リネンっぽいカーテンならOK
- 環境やカラダに優しそうなカーテンならOK
という人は、参考にしてみてください。
【1】コットン(綿)のカーテン
リネンカーテンよりも耐久度は劣りますが、コットンカーテンにはコットンカーテンの良さがあります。
コットン(綿)の大きな魅力は、リネンのなめらかさとはまた違う、触れた部分をふんわりと包むような、やさしく柔らかい手触りでしょう。
また、コットンは染料に染まりやすく発色も美しいために、カーテンとして色・柄が豊富に作られているところも嬉しいです。
《関連コラム》
→ コットン100%(綿)のカーテンのいいトコロとお手入れの注意点
【2】リネン風のカーテン
ポリエステルなどで、リネンを再現したカーテンというのもあります。
自然素材は縮みやすいことがネックですが、リネン風のカーテンなら縮みにくく、洗濯がしやすいです。
また、本物のリネンカーテンと比較して、価格がリーズナブルなこともポイント。
本物のリネンカーテンと同じく、ナチュラルインテリアやモダンインテリアとの相性は抜群でしょう。
【3】サスティナブルカーテン
近年は、環境に配慮して作られたカーテンも多くなってきました。
廃棄ペットボトルを原料としたり、染料に自然由来の素材を多く配合したりといった、試みがされています。
サスティナブルカーテンの見た目は、自然素材のカーテンのように、ナチュラルであることが多いです。
「エコマーク認定商品」や「グリーン購入法適合商品」のマークが入ったカーテンは、サスティナブルなカーテンだといえます。
まとめ
以上、リネンカーテンの魅力を解説したうえで、リネンカーテンが気になる人にオススメのカーテンについての情報も、お届けしました。
リネンカーテンとひとくちに言っても、デザインや色は様々。
自然な光沢を持つものもあれば、素朴な風合いを前面に出したものもあります。
ぜひ直接目で見て、触れて、お気に入りの1枚を選んでくださいね!
|