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ドレープカーテンとは?オーダードレープカーテンの魅力や取り付け事例も紹介
カーテンの種類には大きく分けて、「ドレープカーテン」と「レースカーテン」があります。
レースカーテンは薄手のレース生地を用いたカーテンですが、ドレープカーテンはそのレースカーテンとは違うほうのカーテン、いわゆる厚手のカーテンです。
今回は、
- ドレープカーテンとは?
- ドレープカーテンのヒダの種類
- ドレープカーテンのオススメの機能
について、オーダーカーテン専門店『メリーカーテン』が解説します。
ドレープカーテンと併せて知っておきたい、「オーダーカーテン」の魅力についても、分かりやすく紹介します。
ドレープカーテンとは?
ドレープカーテンとは、ゆったりとしたヒダを持つ、厚手のカーテンのことです。(ただし、種類によってはヒダがないフラットなものでも、ドレープカーテンに分類されることがあります。)
「ドレープ(drape)」という言葉が、「布が重さで自然に垂れ下がってできたヒダ」という意味を持つことから、厚手でヒダのあるカーテンが「ドレープカーテン」と呼ばれるようになりました。
薄地のレースカーテンに対して、「厚地カーテン」と呼ばれることもありますが、特別生地が分厚いということではありません。
ドレープカーテンを取り入れることで、部屋が優雅な印象になることが多いです。
とはいえカーテンの素材によってはナチュラルな印象にも仕上がるので、寝室や子ども部屋、リビングなど、様々な部屋との相性がいいカーテンだといえます。
なお、ドレープカーテンは部屋側(レースカーテンは窓側)に取り付けることが一般的です。
部屋側に取り付けることで、生地の色・柄を存分に楽しむことができ、生地が持つ機能(遮光・断熱など)をしっかり活かすことができます。
ドレープカーテンのヒダの種類
ドレープカーテンは、窓と同じサイズの生地を使って、仕立てるわけではありません。
窓の幅よりも大きな生地を使って、1~3つほどのヒダを作って仕立てることが一般的です。
同じ生地でも、ヒダの数によって見た目の印象は大きく変わります。
また、ヒダの種類によって使用する生地の量が違うので、値段にも影響します。生地の使用量が少ないなら安く、使用量が多いなら高くなります。
以下では、ドレープカーテンのヒダの種類を簡単に解説します。
- フラット
- 1つ山
- 2つ山
- 3つ山
フラットのドレープカーテン
「フラット」は、ヒダ山がなく自然なウェーブを演出するスタイルです。
生地の柄をはっきりと見せたい場合にオススメです。
1つ山ヒダのドレープカーテン
「1つ山ヒダ」は、仕上がり幅に対して1.3倍~1.5倍ほどの生地を使い、1つのヒダに山を1つ作るスタイルです。
吊り元がかさばらず、シンプルな印象に仕上がることが特徴です。
2つ山ヒダのドレープカーテン
「2つ山ヒダ」は、仕上がり幅に対して1.5倍~2倍ほどの生地を使い、1つのヒダに山を2つ作るスタイルです。
程良いボリューム感が出ることが特徴で、既製カーテンに多く用いられています。
3つ山ヒダのドレープカーテン
「3つ山ヒダ」は、仕上がり幅に対して2倍ほどの生地を使い、1つのヒダに山を3つ作るスタイルです。
たっぷりとボリュームが出るため、「高級感溢れる部屋にしたい」という場合にオススメです。
ドレープカーテンのオススメの機能
お部屋に最適なドレープカーテンを選ぶ時、注目したいのがカーテンの「機能性」です。
ドレープカーテンの機能には様々なものがありますが、以下では特に重要といわれている機能を3つ紹介します。
- 「遮光」機能
- 「防炎」機能
- 「遮熱」機能
【1】「遮光」機能
ドレープカーテンには、日中の明るい光や、夜間の街灯の光を遮ってくれるものがあります。
それが、「遮光」機能付きのドレープカーテンです。
カーテンを閉めると室内が暗くなるため、寝室やシアタールーム、書斎などによく取り付けられます。
一般的に遮光カーテンは、1級~3級の等級で分けられます。
遮光1級のカーテンが、最も遮光性が高い(=最も部屋が暗くなる)ドレープカーテンです。
必ずしも、遮光性能が高いカーテンがオススメというわけではなく、その“遮光カーテンを使用する部屋に適した遮光等級”を選ぶことが大切です。
<関連コラム>
→ 遮光カーテンは「睡眠の質の向上」「暑さ対策」などに効果あり!遮光の効果はいつまで続く?
【2】「防炎」機能
ドレープカーテンには、「燃えづらい」という特性を持つものがあります。
それが、「防炎」機能付きのドレープカーテンです。
特殊な繊維を使用したり、特殊な加工を施すことで、万が一の引火があった際の、火の燃え広がりを抑える機能を持たせています。
火災は、地震をきっかけに起こることも多いです。
特に近年は地震が多く、地震がきっかけの火災が警戒されているため、防炎カーテンの需要は増えています。
なお、高さがある建物など、一部の条件においては、防炎カーテンを選ぶことが義務付けられています。
防炎カーテンには、「防炎ラベル」が縫い付けられているため、それを目印にするとよいでしょう。
あくまでも防炎カーテンは「燃えづらい」機能を持つカーテンであり、「まったく燃えない」わけではないことに注意です。
<関連コラム>
→ 防炎カーテンの必要な場所|必要性、特徴、メリットも解説します
【3】「遮熱」機能
ドレープカーテンには、窓から日差しが入ることによる室温の上昇を抑える働きを持つものがあります。
それが、「遮熱」機能付きのドレープカーテンです。
生地を高密度に織り込んで厚みを持たせることなどで、遮熱性能を実現しています。
室温が上がりにくくなるということは、空調が効きやすくなるということです。
設定温度を控えめにすることが可能なので、省エネ効果が期待できるでしょう。
遮熱機能付きのドレープカーテンは、大きい窓がある部屋や、西日が強く当たる部屋に適しています。
なお、遮熱機能付きのドレープカーテンは、紫外線カット機能が付いていることも多いです。
紫外線カット機能によって、直射日光が当たることによる家具や畳、壁紙の日焼けを抑えることができます。
<関連コラム>
→ 遮熱カーテンの効果 | 夏を少しでも涼しく過ごすなら
オーダードレープカーテンの魅力
ドレープカーテンには、大きく分けて「既成ドレープカーテン」と「オーダードレープカーテン」があります。
洋服に、既製服とオーダーメイドがあるのと同じです。
「お店で買って家で付けるだけ」のドレープカーテンは、基本的に既成カーテンです。
フルオーダーカーテンは、自分の好みやお部屋に合った生地を選んで、さらに窓の形状と大きさに最適なサイズで縫製することが、最大の特長です。
オーダードレープカーテンと既成ドレープカーテンの違いは?
オーダードレープカーテンと既成ドレープカーテンの最大の違いは、ヒダの見栄えです。
使用する生地の量が多く、ヒダの美しさを左右する芯地が高く、ヒダ山の縫製が異なるため、オーダードレープカーテンのヒダはより優美に見えます。
さらにオーダードレープカーテンは、部分ごとに糸の強弱を変えたり、裾を3重にしていたりと、細かい所までしっかりと丁寧に縫製しているため、型崩れしにくく美しさが長持ちします。
きちんとお手入れをしていれば、10年以上使い続けることが可能です。
また、オーダーカーテンなら、担当者から最適な提案があることも魅力です。
大雑把なイメージがあるだけでも、イメージ以上の仕上がりになるように、細かく相談に乗ってくれます。
実生活の困りごとや、予算などにあったオーダーカーテンを提案してくれます。
<関連コラム>
→ オーダーカーテンの料金相場はどれくらい?| マンションや新築一戸建ての窓にまとめて取り付ける予算
オーダードレープカーテンの取り付け事例
以下では、当社『メリーカーテン』が取り付けた、オーダードレープカーテンの事例をいくつかご紹介します。
【1】1.5倍ヒダのドレープカーテンを寝室に取り付け
奈良県の一戸建てにお住まいのお客様から、「寝室にアジアンテイストで、涼しげな雰囲気があるドレープカーテンとレースカーテンを付けてほしいです」とご依頼がありました。
ただ涼しげなだけではなく、寝室らしい落ち着いた雰囲気も目指して、ドレープカーテンとレースカーテンをコーディネートしました。
ヒダは涼しげな雰囲気を出す(=軽やかに見せる)ため、オーダーカーテンとしては控えめの1.5倍ヒダです。
選んだドレープカーテンは、建具の色と調和した「ブラウン」がアクセントカラーになっており、寝室らしい落ち着いた雰囲気になりました。
レースカーテンはあえてヒダをつくらず、シェードやスクリーンのようにスッキリ見せる工夫をしています。
すだれなどの“木”のイメージに近い焦げ茶色なので、涼しげなアジアンテイストの雰囲気を出すことに成功しました。
<詳しくはコチラ>
→ 寝室にアジアンテイストなカーテンをコーディネート(ドレープ&レース)
【2】子ども部屋にブルー系・グリーン系のドレープカーテンを取り付け
大阪府茨木市の一戸建てにお住まいのお客様より、「子ども部屋にかわいらしいカーテンを取り付けたい、だけどキャラクターカーテンやプリントカーテンは避けたい」とご依頼がありました。
子ども部屋の壁は、明るいブルー・明るいグリーンだったので、これに合わせたアクセントカラーを持つドレープカーテンを仕立てました。
白地のカーテンはのっぺりとしやすいですが、お部屋に合ったアクセントカラーを取り入れることで、一気にオシャレになります。
“子ども部屋らしいけど、子どもすぎない”部屋が完成しました。
<詳しくはコチラ>
→ 寝室と子供部屋をコーディネート|子供部屋はシンプルに、寝室はアジアンテイストで
【3】オフィスの貴賓室に高級ドレープカーテンを取り付け
大阪府八尾市の企業様より「オフィスの改装をしました、社長室の隣にある貴賓室(大切な来客をお招きする部屋)にふさわしいドレープカーテンを付けてください」と、ご依頼がありました。
取り付けたドレープカーテンには上品な光沢があり、柄に凹凸(起毛の感じ)もあります。
水や風など、自然の動きを表現した優美なデザインで、どんな人が見ても「綺麗だなぁ」と思っていただけます。
見た目だけではなく機能性にも優れており、先述した防炎機能や、防音機能が付いています。
<詳しくはコチラ>
→ 会社の貴賓室に高級オーダーカーテンをコーディネート 八尾市
まとめ
以上、「ドレープカーテンとは何なのか?」という疑問をお持ちの方に向けて、
- ドレープカーテンとは?
- ドレープカーテンのヒダの種類
- ドレープカーテンのオススメの機能
などを解説しました。
既成ドレープカーテンより費用が高くてもよいなら、生地のデザインや質感にとことんこだわることができ、あらゆる窓のサイズ・形状に合わせることができ、そしてヒダが美しく長持ちするオーダードレープカーテンの取り付けをオススメします。
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